1. HOME
  2. 医師・歯科医師の方トップ
  3. 保険医協会活動ニュース
  4. 2009年
  5. 第3回神奈川糖尿病療養士研修会 コ・メディカルが療養支援の実践例を披露

第3回神奈川糖尿病療養士研修会 コ・メディカルが療養支援の実践例を披露

20090913.JPG 2009年9月13日、神奈川糖尿病療養指導士認定機構主催(事務局・神奈川県保険医協会)の第3回研修会が、はまぎんホールヴィマーレで開催された。今回もメインテーマは「糖尿病の基礎と臨床」とし、「特別講演」や「糖尿病治療の実際」・「糖尿病療養指導の実践」について各演者が講演。医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師など444名が参加した。

 

 まず、開会挨拶では、金森認定審査委員長より、発足後3年間の機構認定療養指導士数や職種について、スライドを用いて解説。この中で、「認定機構の療養指導士が増加していることは、認定機構への期待の表れであると思っている。糖尿病の患者さんへの療養支援に少しでも関わっているコ・メディカルや事務の方は、是非、申請してほしい」と述べた。

 

 引き続き、特別講演では「糖尿病と網膜症―アップデート」をテーマに横浜市大付属市民総合医療センター教授の門之園一明氏が、眼底写真の見方から硝子体手術や新しい網膜症の治療について、手術模様を映像で映しながら幅広く解説した。また、「糖尿病治療の実際―これだけは知っていて欲しい基礎知識―」の中では、「糖尿病経口剤の使い方」(高井内科クリニック院長・高井昌彦氏)や「インスリン治療について」(横浜市大付属市民総合医療センター・菊池信行氏)解説。講演の中で高井氏は、糖尿病経口剤の作用機序に触れ、特徴を踏まえながら使い分けることを強調。さらに、菊池氏は種々のインスリン製剤の違いとインスリンの投与パターンについて、グラフで示しながらわかり易く解説した。

 

 この後、衣笠病院健康管理センター健康運動指導士・大塚洋氏、桃園薬局薬剤師・馬場崇氏、宮前平内科クリニック管理栄養士・志賀美知子氏の3名が、コ・メディカルとしての具体的な糖尿病療養指導内容を報告。

 大塚氏は「歩こう会」を地域で開催し、運動療法の実践と教育方法を披露。馬場氏は、調剤薬局での服薬指導のコツや糖尿病薬の説明時の注意点や注射剤の在庫の管理方法などを紹介。さらに、志賀氏は、患者にわかりやすく理解してもらうために、問診からの栄養指導の方法について述べた。

 

 この後、フロアーの参加者からは、種類のサプリ20メントを服用している患者さんへの栄養指導や健康器具の効果の是非など、活発な質問が出された。

 

神奈川県保険医新聞より抜粋

(2009年10月5日・第1771号)