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地域医療学習会 法変遷から医政の変質を説く 民主党議員の関心高く

20091107.JPG 神奈川県保険医協会・地域医療対策部は2009年11月7日、「医療計画の変遷と医療費適正化計画~医療法改定と政策的狙い」をテーマに地域医療学習会を開催。講師は、元国民医療研究所事務局長の大山正夫氏、協会名誉理事長・平尾紘一氏、協会地域医療対策部長の桑島政臣氏の3氏が務め、民主党議員や秘書なども参加した。

 

 学習会は3部構成で開催。第1部は「医療法改定にみる医療計画の変遷」をテーマとし、元国民医療研究所事務局長で、かつて保団連事務局次長として政策を担った大山正夫氏が講演。これまで5回に渡り改定された医療法の推移と改定ごとの政策的狙いや、医療計画をどうみるか等について概括的に講演した。

 第2部は、平尾名誉理事長が「神奈川県地域保健医療計画策定に携わって」をテーマに講演。1985年、全国に先駆けて神奈川で策定された同計画の「難治性疾患対策班」の委員として糖尿病対策の計画を策定した経験を詳述した。

 第3部は桑島地域医療対策部長が「神奈川県医療費適正化計画と関連計画の概要」をテーマに講演。様々な根拠法に基づいて策定される各計画の関係や、法の目的を紹介したほか、全国平均と比較し極端に低水準な神奈川県の医療供給体制についても触れた。

 

 学習会に参加した民主党議員(秘書)からは、「国としての責任をもう一度見直す必要を痛感した」、「計画が作成されたら終わり、ではなく、実施するために行動が必要、市民・行政・政治のサーベイランスを働かせなくてはと感じた」などの声が寄せられた。

 

神奈川県保険医新聞より抜粋

(2009年11月25日・第1776号)