神奈川県保険医協会・学術部は2010年12月1日、10月に日本高血圧学会(福岡)で発表した「オルメサルタンの服薬時間の相違による検討」の、会員向け結果報告を学術部特別研究会として行った。2005年に開始し、今年の2月末で終了した研究の成果をまとめ、研究責任医師の森壽生氏と分担医師の山本晴章氏が報告。当日は17名が参加した。
報告ではオルメサルタンの朝もしくは夜の服用時間の相違は、降圧効果および生化学検査値に有意な差を生じさせないことを示し、患者の服用時間に自由度を与えることを示唆した。 併せて行った特別講演では、横浜市立大学の梅村敏教授が最近の論文から服薬時間の違いが夜間の血圧の違いを引き起こすとした研究を紹介。また、最新の欧州のガイドラインも紹介し、参加者に多くの情報を提供した。
神奈川県保険医新聞より抜粋
(2010年12月15日・第1811号)