1. HOME
  2. 医師・歯科医師の方トップ
  3. 保険医協会活動ニュース
  4. 2010年
  5. 医療費全体の「底上げ」を 力強いエール数多く 2010年度新年会

医療費全体の「底上げ」を 力強いエール数多く 2010年度新年会

20100121.JPG 2010年1月21日、協会は横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで新年会を開催。会員、来賓など178名が参加。当日は、県医師会役員や多数の国会議員などが出席。盛大な新年会となった。

 

 理事長に就任し初の新年会となる池川明理事長は、冒頭の挨拶で、医師の団結が快挙を成したレセプトオンライン請求義務化「撤回」運動をはじめ、神奈川協会の取り組みと成果について紹介。診療報酬改定の素になる中医協医療経済実態調査に対しては、開業医収入を分析し直し、決して開業医が儲けすぎではないことを究明・反駁したこと。さらに医療を再生産していく上で合理的な国民医療費の試算にも着手。現在の医療界は赤字8・3兆円を抱えたまま人件費を削ることでやり繰りをしていることを解き明かした。 

 

 医療費「底上げ」が医療界の合言葉となり、2010年診療報酬改定では10年ぶりにプラスへ転じた。しかし、この改定率にもからくりがあるとして、池川理事長はこの日協会が発表した談話を紹介。薬価引き下げ財源の一部を財務省が改定本体の財源から外したため、実質マイナス改定となる懸念を示した。

 

 一方、県民の5割が窓口負担の解消を望み、民主党や医療団体も負担軽減に言及するなど、「ゼロの会」の運動が着実に浸透してきていると指摘。「5分ルール」や後期高齢者医療制等を廃止に導いた署名の重要性や、昨年8月に発表した歯科政策提言も紹介し、「今後も先陣を切って運動を進めていく。ご支援をお願いしたい」と訴えた。

 

神奈川県保険医新聞より抜粋

(2010年2月5日・第1782号)