2004年から始まった神奈川県保険医協会の「歯科・審査改善運動」は、多くの成果を勝ちとる中で、09年12月に“とりあえず”運動の幕を閉じた。その間に県内外、全国の歯科保険医からのあたたかい励ましと“よくぞやってくれた”との快哉も聞かれた。
2010年1月14日には神奈川県保険医協会・歯科部会として、この間の取組みをまとめた形で、「足かけ6年に及ぶ審査改善運動で、県内の審査基準は大幅に緩和」と銘打った幹事会声明を発表した。
そして今回、この間の取組みを一冊にまとめた(写真)。タイトルは、「審査改善運動1800日の記録―神奈川ルールとの闘い―」。歯科審査改善運動の取組みは、多くの歯科保険医に塗炭の苦しみを味あわせた“審査取扱い合議事項36項目”を実質的に「白紙撤回」させるという、成果を得た。
今回紹介する冊子では「第一次から第三次の取組み」、そして「運動を総括した座談会」、また「資料編」では「年表」審査取扱い合議事項36項目歯科保険医の要求項目、改善した主な内容、当時の会員の貴重な投稿原稿、審査機関の白紙撤回通知文、国会での質疑応答、政府への質問主意書―等を掲載し、当時の運動を総覧する内容となっている。
神奈川県保険医新聞より抜粋
(2010年6月25日・第1795号)