今年で43回目を迎える医療事務講習会が2010年9月9日よりスタートした。神奈川県保険医協会の医療事講習会は医療事務に必要な知識を習得することを目標に、スタッフ向けに毎年開催し好評を博している。今年も、勤務歴の浅いスタッフからベテランスタッフまで、計80名が参加した。
第1回の講義のテーマは「保険診療の基礎」「初・再診料」「カルテの記載」で、講師は荘加保険診療対策部副部長が務めた。荘加氏は保険診療の基礎として、保険診療と自費診療について説明。一連の診療行為の中で保険と自費の診療が混在することは混合診療にあたり、認められていないことを強調。また、初・再診料では、今年4月の診療報酬改定で新設された、「明細書発行体制等加算」について解説。これは、明細書を患者に発行することに対する評価ではなく、医療機関が明細書を発行する体制にあることを評価したものとし、再診料を算定する全ての患者に加算できると説いた。
質疑応答では多くの質問が出され、参加者の意識の高さが窺えた。
神奈川県保険医新聞より抜粋
(2010年9月25日・第1803号)