神奈川県保険医協会・歯科部会は2010年11月10日、歯科会員懇談会を開催。活発な意見交換がしやすいよう今回は参加人数を絞る形で企画。当日は話題提供者として集患対策は田中・歯科部会幹事、高点数個別指導対策では藤井・歯科部会幹事、司会を高橋・歯科部会副部会長が務め13名が参加した。
集患対策では田中幹事から具体的な年別の保険収入を示し自院の経営状況、飽和状態の医療機関数、収入減対策として取り組んでいる事例を紹介。特に診療報酬改定などの影響から平成20年を境にした急激な収入減に言及し、その対策としてリコールカードの活用やケアマネ資格の取得、広告宣伝の見直しなどを挙げた。話題提供を受け参加者からはホームページ、特にブログによる宣伝の有効性や医科との連携による紹介、駅看板の有効設置などが挙げられた。第2部の高点数個別指導対策では藤井幹事が、自身が受けられた高点数個別指導の現場の実際とその対策が語り、参加者からはカルテ記載など詳細な質問が寄せられた。司会の高橋副部会長は、不安解消のための協会の活用促進、自主返還には法的根拠がないなど指導大綱そのものの問題点、歯科医療機関経営打開のためにも「ゼロの会」の活動が肝要と説き、参加者に協力を求めた。
神奈川県保険医新聞より抜粋
(2010年11月25日号・第1809号)