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被災地の復興モデルに 被災市民が見たスウェーデンのまちづくり

20120902.jpg 神奈川県保険医協会は2012年9月2日の日曜早朝、『持続可能な暮らしとまちづくりの実際 被災市民が見た希望 スウェーデン視察報告』をテーマに、第2回目となるモーニングスタディを開催。薬剤師の植木秀子氏(お茶芽糸クラブ歩歩代表)を話題提供者に迎え、会員や事務局など16名が参加した。

 冒頭、大震災と福島第一原発事故に見舞われた当時の状況を報告。電気などライフラインが止まり、情報が途絶え混乱した被災地では、指定避難所以外は支援物資が届かず地域住民の生活は困窮を極めたと涙ながらに当時の様子を語った。また、いわき市の海外研修事業として参加した今年2月のスウェーデン視察については、首都ストックホルムの徹底した分別によるゴミ回収システムやそのゴミ焼却熱を活用した地域暖房の整備など循環型まちづくりについて報告。スウェーデンの再生可能エネルギー政策の現状と、それを支える人や行政のシステムについて解説した。また、日本の資源は豊かであることに日本人一人一人が気付き、スウェーデンの創意工夫ある生活の知恵について被災地域の復興モデルとすべきと語った。

(神奈川県保険医新聞2012年9月15日号より抜粋)