神奈川県保険医協会・全国保険医団体連合会らは2012年10月17日に国会行動を実施した。消費税「ゼロ税率」や医学部新設の撤回等を求め、中林美恵子(衆・民)、山崎誠(衆・民)両議員と懇談。野本、宮川、小笠原各役員、事務局が赴いた。
中林議員は、医療機関の損税問題に関し「理不尽」との認識を示し、事業税非課税も「医療に税金をかけるのはおかしい」と、継続に理解を示した。また野本理事が医師会の調査結果をもとに、2割負担は受診抑制が深刻と指摘し、高齢者の1割負担継続を求めた。山崎議員との懇談では、宮川理事が口腔内のケア・予防の重要性を強調。医療費削減にも資するとし、歯科予防の推進を求めた。その他、脱原発や議員の介護経験にも話題が及んだ。
午後には、日比谷野外音楽堂で開催された「いのち・生活・安全まもる国民集会」に参加。4000人が集まった集会では、医療・介護の市場化への懸念や窓口負担ゼロを切望する声、また「TPPは復興の妨げ。2度目の災害はいらない」など、被災地を中心に医療・介護現場の切実な訴えが述べられた。集会後は東京駅までを1時間以上かけてパレードし、震災復興や地域医療の充実などを訴えた。
(神奈川県保険医新聞2012年11月5日号より抜粋)