「規制改革・民間開放推進室」職員名簿 (●は企業・民間、★は生保・損保及び関連企業) | |
【氏 名】 (室 長) 河野 栄 審議官
(参事官) 井上 宏司 参事官
(企画官) 原 一郎 政策企画調査官 岩佐 哲也 企画官 長瀬 友則 企画官 |
【出向元府省等など】 内閣府 厚生労働省 農林水産省 経済産業省 国土交通省 文部科学省 公正取引委員会 参議院事務局 国民生活金融公庫 ●日本経団連 ●トヨタ自動車 ●第一生命(★) ●ソニー ●日本郵船 ●セコム(★) ●関西電力 ●三井住友海上(★) ●オリックス(★) ●三菱商事 ●JFEスチール ●松下電器産業 ●東京海上火災保険(★) ●三井住友銀行 ●森ビル |
この「推進室」は、オリックスの宮内会長が議長を務める規制改革・民間開放推進会議の事務局。委員会では、河野室長が答弁に立ち、再三、問題はないと答えた。
また、規制改革・民間開放推進会議の「中間とりまとめ」で、医療機関と患者の「合意」があれば何でもできるようにと、混合診療の解禁を求めていることも問題視。内閣府は、自由診療は医療法、薬事法などで安全は確保されるとし、無政府状態となることへの認識を欠いた的外れの答弁に終始した。
尚、質問直前に小池議員より、この間の神奈川県保険医協会発行のニュースを見たと、乳房再建、高度先進医療などに関し、事務局に照会があった。
自民党・厚生官僚も「解禁」反対!!
委員会では、尾辻厚労大臣より「皆保険、フリーアクセスを守る」「混合診療の無条件解禁は患者負担増大を招く」「適正なルールは不可欠」との答弁がなされた。一連の小池議員の質問に自民党席からも「そうだ」と声があがり、厚生官僚も頷く場面も多く、ある自民党の議員からも終了後「ナイス」と声がかかっている。
■ 未承認薬は現行制度の緩和で対応可能!
混合診療「解禁」の待望論は抗がん剤の未承認薬(国内で薬として承認されていないもの)で強いが、現在、未承認薬の使用者は数千人。現在は、臨床試験(治験)を実施した段階で「特定療養費制度」の対象となり、保険外部分の料金をメーカーが負担し使用できる。問題は治験未実施のもので、運用を緩和すれば現行制度で十分対応できる。「解禁」し無政府状態にする必要はない。ちなみに高度先進医療は対象2292人、総額23億円で国民医療費への影響度は0.007%と微少である。
(2004年11月5日)