ここ数年の歯周病研究は歯周病関連菌が心臓血管系や呼吸器系の全身疾患と深い関わりがあることを明らかにし、さまざまな疾患あるいはトラブルと歯周病が関係することを示すデータが報告されている。なかには疫学的調査の結果のみに基づき、歯周病原菌細菌と全身の疾患との実際の因果関係が必ずしも見出されない報告もあるにせよ、今まで以上に積極的に歯周病関連菌の排除を念頭に置いた歯周病治療が強く求められている。
本講演では、この歯周病の特殊性を念頭に置き医科歯科の立場から全身疾患との因果関係を探っていきたい。
シンポジスト
(医科)せんぽ東京高輪病院心臓血管外科部長/東京女子医科大学元准教授 川合明彦氏
(歯科)日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座教授 佐藤聡氏
座長
日本歯科大学名誉教授/歯周病学会元理事長 鴨井久一氏
(会場:5階「日輪Ⅱ+Ⅲ」)