保険医の生活と権利を守り、国民医療の
向上をめざす

　税対経営部は4月2日、1日でわかる税務労務セミナーをWeb開催。23名が視聴した。税務は税理士の高橋和宏氏が、労務は社会保険労務士の菅原由紀氏がそれぞれ講師を務めた。

　税務では、冒頭、高橋氏がコロナ禍で政府が行った各種支援金の課税関係について解説。氏は、支援金に関しては所得税・消費税それぞれの課税関係を正しく認識することが必要と話した。また、医業所得の計算に必要な帳簿の整理方法や収入・経費の計上時期など、経理上の注意点に触れた。

　労務では、菅原氏が雇用契約書の見本を基本として、労務管理において重要なポイントを解説。氏は、口頭だけの説明はトラブルの原因とし、契約内容や規律などを書面で説明して認識を共有することが重要とした。また、勤務態度不良の従業員についても、口頭で注意するだけでなく注意書のような書面を用いることで、反省を促すとともに、万一解雇する場合に自身の正当性を主張する証拠になると説いた。

（神奈川県保険医新聞2023年5月25日号より抜粋）