保険医の生活と権利を守り、国民医療の
向上をめざす

　政策部は1月31日、「生成AIの利用と医療の未来―言語・画像の自動生成の留意点―」をテーマに医療問題研究会を開催。講師に中央大学総合政策学部教授の宮下紘氏を迎え、医師41名、歯科医師12名、記者3名等を含む64名が参加した。

　宮下氏は、生成AIとは情報を生成・創造する目的で用いられる人工知能技術であると示し、その仕組みや利用（画像診断AI）、悪用（フェイク動画の拡散）の事例を紹介。また、生命や医療・健康、プライバシー権など多分野でのその法的リスクと規制整備に関し展開。生成AI規制の基本理念は、人間の尊厳が尊重される社会、多様性、持続可能性が重要と説き、直近のEUのAI規制法案の国際的動向が日本に影響を与えると指摘。医療現場では、AIはあくまで支援ツールであり、人間が判断し、責任を負うことが重要とした。

（神奈川県保険医新聞2024年4月15日号より抜粋）