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特別研究会 HPVワクチンキャッチアップ接種の重要性を強調

 研究部は4月2日、特別研究会を会場・WEB併用で開催。「HPVワクチンの定期接種・キャッチアップ接種の推進に向けて」をテーマに、横浜市立大学医学部産婦人科学教室主任教授の宮城悦子氏が講演し、73名が参加した。

 氏は、子宮頸がんは一度でも性交渉のあるすべての女性にとってリスクだと強調。国内では年間1万人が罹患し、3千人が死亡していると問題提起した。HPVワクチンの有効性・安全性が確認されたにも関わらず、接種開始直後のメディアによる副反応を強調した報道で、2013年から21年までワクチンの勧奨が差し控えられたことで接種機会を逃した人が多くいると指摘。現在、該当する1997~2007年生まれの女性にキャッチアップ接種が行われており、今年の9月までに1回目の接種をすれば合計3回の接種を公費ですべて行うことができるとし、対象者への説明など地域の医療機関からの呼び掛けや啓発の協力が必要不可欠とした。また男女ともに継続的な教育・啓発や、検査情報の一元化の必要性についても詳述した。

(神奈川県保険医新聞2024年6月25日号より抜粋)

 研究部は4月2日、特別研究会を会場・WEB併用で開催。「HPVワクチンの定期接種・キャッチアップ接種の推進に向けて」をテーマに、横浜市立大学医学部産婦人科学教室主任教授の宮城悦子氏が講演し、73名が参加した。

 氏は、子宮頸がんは一度でも性交渉のあるすべての女性にとってリスクだと強調。国内では年間1万人が罹患し、3千人が死亡していると問題提起した。HPVワクチンの有効性・安全性が確認されたにも関わらず、接種開始直後のメディアによる副反応を強調した報道で、2013年から21年までワクチンの勧奨が差し控えられたことで接種機会を逃した人が多くいると指摘。現在、該当する1997~2007年生まれの女性にキャッチアップ接種が行われており、今年の9月までに1回目の接種をすれば合計3回の接種を公費ですべて行うことができるとし、対象者への説明など地域の医療機関からの呼び掛けや啓発の協力が必要不可欠とした。また男女ともに継続的な教育・啓発や、検査情報の一元化の必要性についても詳述した。

(神奈川県保険医新聞2024年6月25日号より抜粋)