保険医の生活と権利を守り、国民医療の
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　歯科保険診療対策部は3月1日、「ウクライナ情勢緊迫で高騰する『金パラ』価格問題への対応を国へ求めます」と題した部長声明を発表した。声明では、2月24日にロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始したことに端を発し、金やパラジウムの価格が高騰局面に入ったことに触れ、このまま高騰が続けば金パラの「逆ザヤ」幅がさらに大きくなることを指摘。4月の診療報酬改定を経ても、いまだ抜本的解決に至らない「逆ザヤ」は医療機関経営を圧迫するとして政府に対策を求めた。

　この声明を出した直後にNHKから内容の照会と取材依頼があり、3月3日に田中歯科保険診療対策部長が診療所で対応。取材の模様は当日夕方の「首都圏ネットワーク」で放送され、価格高騰が続けば現場は混乱、特に患者負担について憂い、金パラ価格高騰によって増えた分については国が補助するなども一案であると、窮状を訴えた。

　この声明が影響してか、8日の参院内閣委員会では、島村厚労政務官が答弁の中で、ロシアの軍事侵攻などに伴う金やパラジウムなどの価格急騰を念頭に、歯科用貴金属を市場の実態価格に見合った告示価格とすることの重要性を強調した。

（神奈川県保険医新聞2022年3月15日号より抜粋）