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新型コロナワクチン接種 丁寧なコミュニケーションが安全性を高める 地域医療学習会

0525tiikiiryou.jpg 4月14日、地域医療対策部は川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏を講師に招き、「新型コロナワクチンの有効性・安全性と接種の意義」をテーマにwebで会員向け学習会を開催。医師210名、歯科医師59名を含む348名が参加した。

 岡部氏は一昨年の12月に中国で原因不明の肺炎発生から、約1週間でゲノム解析結果の公開、PCR検査のデザイン設計、そしてワクチン開発から接種開始に至った経緯を解説。承認されたmRNAワクチンの筋肉内注射の理由、アナフィラキシーや血管迷走神経反射への対処にもふれ、さらに変異株の分析も詳述した。

 また、一昨年WHOが発表し、自身が翻訳に携わるISRRImmunization Stress-Related Response;ワクチン接種によるストレスに関連した一連の反応)の予防と発生を念頭に置いた事前準備の重要性を指摘。接種前後におけるストレス反応を生物学的・心理学的・社会的要因に分けて示し、丁寧な説明、接種手技、科学的・医学的対応が不可欠とし、「焦らず・慌てず・数を競わない」ことがワクチンの安全性を高め、思いやりを持って接することが大切と説いた。

(神奈川県保険医新聞2021年5月25日号より抜粋)

0525tiikiiryou.jpg 4月14日、地域医療対策部は川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏を講師に招き、「新型コロナワクチンの有効性・安全性と接種の意義」をテーマにwebで会員向け学習会を開催。医師210名、歯科医師59名を含む348名が参加した。

 岡部氏は一昨年の12月に中国で原因不明の肺炎発生から、約1週間でゲノム解析結果の公開、PCR検査のデザイン設計、そしてワクチン開発から接種開始に至った経緯を解説。承認されたmRNAワクチンの筋肉内注射の理由、アナフィラキシーや血管迷走神経反射への対処にもふれ、さらに変異株の分析も詳述した。

 また、一昨年WHOが発表し、自身が翻訳に携わるISRRImmunization Stress-Related Response;ワクチン接種によるストレスに関連した一連の反応)の予防と発生を念頭に置いた事前準備の重要性を指摘。接種前後におけるストレス反応を生物学的・心理学的・社会的要因に分けて示し、丁寧な説明、接種手技、科学的・医学的対応が不可欠とし、「焦らず・慌てず・数を競わない」ことがワクチンの安全性を高め、思いやりを持って接することが大切と説いた。

(神奈川県保険医新聞2021年5月25日号より抜粋)