保険医の生活と権利を守り、国民医療の
向上をめざす

神奈川県保険医協会とは

開業医を中心とする保険医の生活と権利を守り、
国民の健康と医療の向上を目指す

TOP > 神奈川県保険医協会とは > 保険医協会活動ニュース > 日豪の医療の違いを分かりやすく解説 医療問題学習会

日豪の医療の違いを分かりやすく解説 医療問題学習会

 医療運動部会は831日、医療問題学習会を開催。オーストラリアのGP(総合診療医)で日本の医師免許を取得しているレニック・ニコラス氏を講師に招き、「オーストラリアの医療の実際~来日して知った、それぞれの医療のかたちとは~」をテーマに講演を行った。当日は会員のほか、県外からも多くの医師・歯科医師が視聴し、参加者は合計87名だった。

 講演では、オーストラリアの医療制度「メディケア」について紹介。基本的に医療費は全額公費負担となり患者負担も「ゼロ」だが、州営病院では医療の質に差があり、民間医療保険に加入した方が質の高い医療が受けられること、また外来では「総合診療医」がゲートキーパーの役割を果たし、日本のように紹介状なしで専門医に受診できないことを説明した。また近年はGPでも「private billing(患者負担)」を徴収する診療所が増えており(※オーストラリアは混合診療可)、人によって享受する医療の質に差がある現状を解説した。医療に対する文化的背景も交えながら日本と医療制度を比較し、「互いの長所を理解して取り入れ、世界最高の医療を目指すべき」と講演を締めくくった。

(神奈川県保険医新聞2023年10月5日号より抜粋)

 医療運動部会は831日、医療問題学習会を開催。オーストラリアのGP(総合診療医)で日本の医師免許を取得しているレニック・ニコラス氏を講師に招き、「オーストラリアの医療の実際~来日して知った、それぞれの医療のかたちとは~」をテーマに講演を行った。当日は会員のほか、県外からも多くの医師・歯科医師が視聴し、参加者は合計87名だった。

 講演では、オーストラリアの医療制度「メディケア」について紹介。基本的に医療費は全額公費負担となり患者負担も「ゼロ」だが、州営病院では医療の質に差があり、民間医療保険に加入した方が質の高い医療が受けられること、また外来では「総合診療医」がゲートキーパーの役割を果たし、日本のように紹介状なしで専門医に受診できないことを説明した。また近年はGPでも「private billing(患者負担)」を徴収する診療所が増えており(※オーストラリアは混合診療可)、人によって享受する医療の質に差がある現状を解説した。医療に対する文化的背景も交えながら日本と医療制度を比較し、「互いの長所を理解して取り入れ、世界最高の医療を目指すべき」と講演を締めくくった。

(神奈川県保険医新聞2023年10月5日号より抜粋)