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史上最多の参加者を記録 ストレス社会に効く漢方薬とは? 新漢方研究会

202402sinakanpou.jpg 研究部は214日、新漢方研究会「こころに効く漢方薬」をメインテーマに開催。今回は2部構成とし、協会前理事長で富士健診センター/京都第二南診療所の森壽生氏と東海大学医学部専門診療学系漢方医学教授の新井信(まこと)氏が講師を務め、131名(WEB112名、会場19名)が参加した。

 森氏は「漢方の由来と漢方・生薬の副作用」と題し、漢方の成り立ちや原材料の国内自給率の低さ(約12%)、意外と知られていない副作用(間質性肺炎等)や副作用に注意を要するケース(3種類以上の漢方を併用、肝臓疾患で治療中等)、春季花粉症の治療薬として効果のある小青竜湯を対照薬として6剤を取り上げ、その効果を統計学に基づいて比較検討した結果を用いて解説した。

 新井氏は「こころに効く漢方薬~漢方は身心一如の医学~」と題し、気滞(気うつ:気の流れが滞り、身体に様々な症状が現れる)の症例(胃痛、腰痛、うつ等)と各々の治療に適した漢方薬を紹介。氏によると、ストレス社会の現代においては気滞の人も多く、半夏(はんげ)厚朴(こうぼく)(とう)が代表的な治療薬でありOTC薬でも最も多く売り上げているとのこと。気滞の患者には、時として漢方薬を使用せずに治療する「移精変気の法(病人の気分や環境を変えることで症状の改善を試みる)」にも触れ、これには日頃から医師と患者の信頼関係が功を奏すとした。

(神奈川県保険医新聞2024年4月5日号より抜粋)

202402sinakanpou.jpg 研究部は214日、新漢方研究会「こころに効く漢方薬」をメインテーマに開催。今回は2部構成とし、協会前理事長で富士健診センター/京都第二南診療所の森壽生氏と東海大学医学部専門診療学系漢方医学教授の新井信(まこと)氏が講師を務め、131名(WEB112名、会場19名)が参加した。

 森氏は「漢方の由来と漢方・生薬の副作用」と題し、漢方の成り立ちや原材料の国内自給率の低さ(約12%)、意外と知られていない副作用(間質性肺炎等)や副作用に注意を要するケース(3種類以上の漢方を併用、肝臓疾患で治療中等)、春季花粉症の治療薬として効果のある小青竜湯を対照薬として6剤を取り上げ、その効果を統計学に基づいて比較検討した結果を用いて解説した。

 新井氏は「こころに効く漢方薬~漢方は身心一如の医学~」と題し、気滞(気うつ:気の流れが滞り、身体に様々な症状が現れる)の症例(胃痛、腰痛、うつ等)と各々の治療に適した漢方薬を紹介。氏によると、ストレス社会の現代においては気滞の人も多く、半夏(はんげ)厚朴(こうぼく)(とう)が代表的な治療薬でありOTC薬でも最も多く売り上げているとのこと。気滞の患者には、時として漢方薬を使用せずに治療する「移精変気の法(病人の気分や環境を変えることで症状の改善を試みる)」にも触れ、これには日頃から医師と患者の信頼関係が功を奏すとした。

(神奈川県保険医新聞2024年4月5日号より抜粋)